今週は予想だにしない出来事の連続でした。
米国・イスラエルによるイラン急襲とハメネイ師死亡の一方が伝えられると、その後にイランが報復としてサウジアラビアの米軍基地攻撃、またドバイの有名ホテルや空港への無差別攻撃を開始しました。
ホルムズ海峡の封鎖危機も現実味を帯びてきています。
これからイラン国内も政権打倒に向けて市民デモなどの可能性もあり、中東情勢の悪化は直ぐには収まらないでしょう。
ドバイの安全神話崩壊
特に世界の金融市場にショックを与えたのは影響が大きいのは、中立の立場を貫き中東の金融ハブとして絶対に安全と思われていたドバイへの攻撃です。
投資家心理としては、もうどこに投資していいかわからない!というパニック状態
こうなると、世界中の機関投資家や富裕層の資金はどこへ逃げるのでしょうか?
私の予想は、短期的には安全資産である 米ドル債とゴールドにまずは流れると想定します。つまり世界中の投資家が、一旦すべての手元資金をリロケートするため世界的な株安ショック状態が考えられます。
でも、パニックが落ち着けば、必ず次の有望な投資先に資金が移動します。
逃げ出したマネーはシンガポールとマレーシアへ
ドバイのような中東金融ハブから逃げ出したオイルマネーや富裕層の資産は、次にどこへ向かうのか、真っ先に候補に上がるのが、私たちのアジアの金融ハブであるシンガポール・マレーシアでしょう。
- シンガポール: 政治的に中立で、法的な安定性や戦争リスクも小さいシンガポールは、ドバイの代わりとなるアジアの金融ハブとなる。
- マレーシア: 中東の投資家にとって、同じイスラム圏でありイスラム金融の仕組みが整っている国。
さて、シンガポールやマレーシアに集まったお金は、さらに大きなリターンを求めて、最終的な目的地へ投資されます。
シンガポールやマレーシアを経由して最終的に行き着く投資国として注目している国はインドネシア、インド、ベトナムです。
- インドネシア:ホルムズ海峡の閉鎖が現実的になり、仮に原油価格が1バレル80ドル超に高騰したとすると、石炭などの資源国であるインドネシアは強いです。良くも悪くも(!?)政治的には安定しており、内需も大きいため投資先に選ばれる可能性があります。
- インド:インドとパキスタンの間にも戦争リスクはくすぶっていますが、インドは欧米ともロシアともうまく付き合う全方位外交の天才でもあり、世界の成長を牽引するエンジンとしてその魅力は日に日に高まっています。
- ベトナム:東南アジアへの昨今の資金流入を考えると投資先候補の筆頭はベトナムです。アメリカから中国の関税逃れの迂回路として目をつけられているものの、市場の成長性などからベトナムは候補の1つになるでしょう。
まとめ:中期的にはインドネシア株に期待
イラン情勢がどのように動くか次第ですが、1週間~1ヶ月は新興国全体は下落相場になることを覚悟しています。
ただし、その後のリスクオン相場を見据えるともしかするとインドネシア株の買いチャンスかもしれません。
