コロナショックから約2カ月経ちましたが、依然として世界中で新型コロナウィルスが猛威を振るっています。
全世界の感染者数が増加の一途を辿っているものの、株式相場はいち早く感染拡大が収まった中国だけでなく、今後の感染予測が立たない米国や日本株でもも株価反発の兆しを見せています。
インドネシアでは感染者数のピークが6月~7月と予測されていますが、世界の株式市場が反発したこととルピア安に歯止めがかかったことからインドネシアの株式相場は3月中頃より一旦反転し底値を形成しました。
これからどうなるインドネシア株?
もちろん、3月中旬にかけて形成した底値からトレンド転換となる可能性もあります。
しかしながら、二番底の形成へ向かう可能性が高いと読んでいます。
その理由は下記の2つです。
【理由1】過去の暴落時にはトレンド反転までに相当の時間が必要
注目したのは、過去の暴落時のチャートです。
アジア通貨危機の際、インドネシアでは1997年8月の1か月間で大暴落が発生、いったん反発しましたが、その後もさらに下落相場を形成し最初の最安値(1997年12月)を付けています。約4カ月下落相場が続いています。
この際、1998年5月の暴動等もあり1998年7月から12月にかけてさらに再暴落となっています。こちらも、約4カ月下落相場が続きました。
リーマンショック時には2008年8月から 暴落が始まり11月に底値を形成しました。約3カ月下落相場が続いたこととなります。
その後、多少の反発を見せたのち二番底を形成しトレンド転換していきました。
過去の相場から見えてくることは
・株価の大暴落時は底値まで3カ月から4カ月かかる
・最初の最安値からの反発はそれほど強くなく、二番底を探る下落を誘発する
しかし、過去の相場はすべての投資家が見ていることも事実です。
過去のチャートを見ると、これから二番底を探る暴落に注意が必要と考えます。
【理由2】止まらない外国投資家の資金流出
インドネシア株式市場で存在感が大きいのはやはり外国人投資家ですが、彼らは現在着々とインドネシア市場から資金を引きあげています。
特に中国の武漢でウィルス感染が拡大していた2020年1月末頃から継続して多額の資金が流出しはじめ、2月~3月のルピア安進行により資金流出に拍車がかかりました。
そして、残念ながら執筆時点の2020年5月中旬の段階でも、まだまだ資金流出が止まっていません。
資金流出の理由は、ルピア安やファンド等のMMが換金売りを実施しているのが最大の理由だと思います。
また、インドネシアでは5月の第4週目からレバラン休暇に入り市場も休場となります。株式を保有したまま長期休暇に入りたくないという投資家心理は今年は特に強いですので、レバラン前後に積極的な買いは例年以上に期待できません。
結論 レバラン明けまで株価急落に最大限注意!
データで確認してみると、まさに今週・来週あたり再暴落する可能性が高いと予想します。
暴落材料まで予想するのは難しいのですが、例えばPSBB(大規模社会制限)の延長や、米中関係の悪化、コロナ感染者数の急増等なんでもあり得ますね。
株価が急落しても、冷静な判断のもと買い付けを行えるように準備しましょう。
コメント
BCAやアストラの分析をリクエストします。
あとインジは何使ってます?
コメントありがとうございました。
大手の銀行株は分析したことあるので今度記事をアップしようと思います。
自動車関係や財閥系は多角化しすぎて分析難しいんですよね….すいません。