銀行セクターの特徴
インドネシアの株式市況を代表する指数として、インドネシア総合指数(IHSG)が有名です。
このインドネシア総合指数をさらにセクター別にウェイト付けすると以下のようになります。
銀行セクターはインドネシア総合指数の実に35%を占めています。
コロナ禍のチャート推移も両社とも見事に連動した動きをみせています。
銀行セクターがこれからどのように推移するかを予想することでインドネシア総合指数全体の方向性も見えてきます。
コロナ禍で業界再編が進むと予想!
各国が政策金利を大幅に引き下げている中で、インドネシア中銀は政策金利をそれほど引き下げておらず現在は4.5%を維持しています。
世界の金融機関は利下げにより収益性が低下すると可能性が指摘されていますが、他のアセアン諸国と比較しても比較的高めの政策金利が確保されているインドネシアではそれほど収益面は問題にならないと予想します。
一方でインドネシアで最も懸念されているのは不良債権比率の上昇です。
日本のような定額給付金や特別融資といった政府から各企業・個人事業主への支援はインドネシアではほぼ実施されていません。
債権の焦げ付きが今後どの程度顕在化していくかは十分に注視する必要があります。
インドネシアでは国営銀行4行に加え、民間銀行100行程度存在しています。
コロナ以前から経営効率化を目的とした銀行再編がかなり進みましたが、
これからは、コロナ後は財政基盤の弱い銀行をターゲットとした業界再編が進む可能性は大いにあります。
特にコロナ禍で民間銀行の買収意欲が低下していることを考えれば、政府主導での業界再編、つまり国営企業を受け皿とした買収が発生する可能性が高いと思います。
具体的には、国営企業のBRI、Mandiri、BNI、BTNの4行、それから民間最大の銀行であるBCAの上位5行は特に買収発表があれば短期的に暴騰する可能性が高いと予想します。
コメント
インドネシアの銀行セクター、気になってました。
勉強になります。
コメントありがとうございます。
銀行株は皆さん興味ある分野だと思うので追加記事アップしようと思います。