【食品メーカー】インドネシアの大手食品メーカ銘柄まとめ

食品産業の需要動向

インドネシアの食料需要は2050年まで続く人口増加の恩恵を受け、今後も堅調に推移すると想定されており、将来性の高いセクターといえます。

また人口増加の要因だけでなく、インドネシアの農村部では今でも自給自足的な生活を送っている人もまだまだたくさんいます。今後インドネシアの都市化が進むことで、食品メーカーの商品を選択する消費者も多くなることが想定されます。

日本では人口減少により食品産業は斜陽産業と言われることも多いですが、インドネシアではこれからどんどん伸びる可能性があります!


食品株の特徴

食品系の銘柄はセクターの将来性が高いことを織り込み、どの株式銘柄も投資指数は高止まりしている印象があります。

管理人
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中にはPER30倍を超える銘柄も


しかし、業績の低迷ランドイメージが失われるような事件の発生により
株価が暴落 なんてこともあり得ます。

投資を複数銘柄に分散するなどのリスクヘッジが重要となります。

インドネシアの食品メーカー 5選

1. PT Indofood CBP Sukses Makmur (ICBP)

インドフードはインドネシア食品メーカーのトップ企業です。

管理人
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インドネシア人でインドフードの製品を食べたことがない人はいないでしょう。

インスタントラーメンのインドミー(Indomie)はインドネシア人の国民食言われるほど圧倒的な人気があります。

味だけでなく20円程度で買える手軽さも相まってインドネシア人の生活の必需品となっています。

インドフードの人気ブランドの例としては
インスタント麺・・インドミー / ポップミー
スナック菓子・・CHITATO /LAYS
日用品 インドミルク(牛乳パック) /サンバル などがあります。

どの商品もスーパーやコンビニで必ず取り扱いがありますね


ここ10年の業績推移を見てみましょう。

きれいな右肩上がりの業容拡大、安定性も抜群です。

管理人
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コロナ禍の巣ごもり需要を考えるとさらに業績良くなりそうです。


また 配当性向は毎年50%を記録するなど業績面では非の打ちどころがないパーフェクトな会社だと思います。

これだけのエクセレントカンパニーですので、当然ながら市場評価も相当高くなっておりPBV 3.75倍PER 17.7倍です。
やや割高感はありますが、インドネシアでは最王手の食品メーカーですので長期保有で少しづつ買い付けしていっても良いと思います。

2. PT Indofood Sukses Makmur (INDF)

1. PT Indofood CBP Sukses Makmur (ICBP)の発行済株式の80%を保有する上場親会社です。

株式投資家からは親会社をインドフード、子会社をICBPと呼び区別しています。

日本語サイトでは、よくインドフードとICBPを混同した記載となっていますのでご注意を!


インドフードは、麺・スナック等を展開するPT Indofood Sukses Makmur (INDF)だけでなく、インドネシアの小麦マーケットシェア50%超を抑えているPT. ISM Bogasari flour mills、パーム油栽培等の農業子会社や物流子会社も有しています。

子会社のインドフードの好調な業績が、親会社であるインドフードの業績も牽引しており安定していると評価できます。

配当性向も高く、どんな投資スタイルの投資家にもお勧めできる銘柄です。

親会社のインドフード株に投資すべきか、子会社のICBPに投資すべきかという話題は良く聞きますが、私はとりあえず親会社のインドフードだけで良いと思います。

例外的に子会社のICBPの株が割安水準に陥った場合にのみ、資金の一部でICBP株を触ってみるのもいいと思います。

現在の投資指標はPBV 1.15倍PER 11.8倍となっています。

3. PT. Mayora Indah  (MYOR)

マヨラインダー社はインスタントコーヒやビスケット、飴などの食品メーカとして知られています。

コーヒー飴のKopikoとビスケットのRomaシリーズ、シリアルのEnergenは特に有名です


マヨラ社は売上高はインドフードの1/3程度しかありませんが、直近の売上高は5年で倍増しており利益率も悪くないです。今後の成長が楽しみな銘柄の1つです。

しかしながら、投資指標はPBV 4.70倍、PER 28.4倍と高水準に達しています。株式市場ではマヨラ社の成長率を相当将来まで織り込んで株価が形成されており、コロナ前の株価水準から既に50%程株価が上昇していることを考えるとやや異常とも言えます。
高値掴みとなる可能性が高いため、もう少し株価が落ち着いてから買いつけしたい銘柄です。

4. Ultrajaya Milk Industry  (ULTJ)

PT Ultrajaya Milk Industryはインドネシアの大手飲料メーカです。紅茶飲料のTeh Kotakやロングライフの牛乳ULTRA Milkが有名ですね。

管理人
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逆に言うと、Ultra Jayaはこれ以外にヒット商品がないイメージ



業績は毎年順調に伸びていいますし、財政状態も自己資本比率80%、ほぼ無借金経営となっているなど超健全体質です。

但し、配当性向は10%程度と低調で毎年の高配当を狙える銘柄ではないと思います。

管理人
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2019年度の配当性向も12%となりました


業績や財政状態からは是非とも投資をしたい銘柄ですが、
株価はコロナ前の株価水準まで既に回復しており、投資の機会を逸した感があります。

現在の投資指標はPBV 3.2倍、PER 17.8倍となっており、他の銘柄と比較してやや割高感を感じてしまいます。

5. PT Industri Jamu Dan Farmasi Sido Muncul  (SIDO)

Sido Muncul はTolak Angin(トラックアンギン)の販売メーカーとしてで名です。
Tolak Anginはインドネシアでジャムーと呼ばれる伝統生薬の一種で、風邪の引き始めや疲れた時にインドネシアでは日常的に飲まれています。

値段も1個20円~30円ぐらいでコンビニでも手軽に買える定番商品です。

Sido Muncul はこれ以外にも複数のサプリメントブランドを展開しており
ここ数年しっかり増収増益を続けています。

そして配当性向は脅威の80%越えここ5年続いており人気銘柄となっているのか投資指標はPBV 3.5倍、PER 14.0倍となっています。

迷ったらまずは王道のインドフード株に挑戦してみよう

今回紹介した5銘柄も含め、食品メーカーはどこも業績が良くどの銘柄に投資していいか迷ってしまいます。

個人的なおすすめは、食品最王手のインドフード(INDF)です。

取り扱っている食料品の幅が他の企業と比べてもダントツで広いですし、大型株ですので株式の市場流動性も高く安心です。過去のチャートを見ても、現在の株価水準はまだまだ割安感もあります。

インドネシア株初心者の方は、毎月少しづつ投資を始めてみると良いと思います