【インドネシア最大】バンク・ラクヤット・インドネシア銀行(BRI)を徹底分析!

BRI銀行の特徴

インドネシア最大の銀行は国営銀行であるバンク・ラキャット・インドネシア(BRI)です。

今では資産規模や収益額でインドネシア最大の国営銀行ですが、同時にインドネシアで最も歴史の古い銀行としても知られています。

BRI銀行の特徴でもありますが地方では圧倒的な存在感があります。

これは伝統的に所得水準の低い層向けのいわゆるマイクロファイナンスに力を入れているためですが、実に貸出ローンの40%弱がマイクロファイナンス向けとなっているなどインドネシア最大の銀行ながら非常にユニークな収益構造です。

管理人
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低所得者や無担保での少額融資では債権の焦げ付きが懸念されますが、独自のノウハウ蓄積により貸倒率をコントロールすることで高収益を生み出しています。

 

インドネシア全体が安定的に成長を遂げた2000年代より急成長を遂げ、ついにインドネシア最大の銀行となりました。

 

管理人
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とはいえ、ジャカルタのビジネスシーンではあまり見かけないです。特に日系企業では口座すらを持っていないことも多々あります。

 

BRI銀行は約57%の株式をインドネシア政府が保有する国営企業ですが、残りの約43%をインドネシア証券取引所に公開しており、インドネシアを代表する大型株として、また銀行セクターの重要銘柄としても注目度の高い銘柄です。

インドネシア総合指数(IHSG)全体の株式取引高の5%を構成しています

流動性についても文句なしの優良銘柄と言えます。

マイクロファイナンスにどれほど焦げ付きが発生するか?

個人的に気になっていることは、IHSGや銀行セクター全体の反発水準に比べ、BRI株の反発はかなり弱かったことです。

つまり、まだまだ回復の余地があり上値を狙えると思います

管理人
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大型株の代表であるBCA銀行株はコロナ前の株価水準まで回復しましたが、BRI銀行はまだ下落幅の半分も回復していません。

回復の遅れている明確な理由は正直わかりませんが、マイクロファイナンスの不良債権化が進むという懸念から外国人投資家が離れていったようにも見えます。

BRI銀行の貸倒引当金の推移を見てみると、通常4%程度の引当率だっところ、直近月次数値をみると6%程度に上昇しています。業績悪化につながる貸倒引当の推移には注意が必要です。

それでも収益性はまだ高い!

インドネシアでは資金調達は銀行借り入れがまだまだ一般的であるとともに、政策金利も高水準に設定されていることからインドネシアの銀行業の収益の大半は金利収入がとなっています。

BRI銀行の収益構造も大半は金利収入から成り立っており、実際に1株当たり純利益(EPS)と貸出残高には明確な比例関係が見て取れます。

下記がコロナショック後の最新の貸し出し残高推移です。直近では貸出に慎重になっているのか横ばいが続いていますが、それほど悪い推移ではありません。

BRI銀行の業績は短期的にもそれほど悪化しないものと思われます。

短期投資でも長期投資にもお勧めします!

BRI銀行はインドネシアを代表する株式ですが、

現在の株価水準はPERは11.5年、PBV 2.1倍となっており割高感はありません。

短期ターゲットとしてはコロナ前水準の4,500ルピア水準と考えています。

また長期的な視点では、BRI銀行は国営最大手銀行ですので再編成の中核となる可能性も高いと思われるため長期ホールド戦略も良いと思います。

不良債権の悪化については細心の注意が必要ですが、それでも現在の株価水準3,000ルピアはとても魅力的な銘柄だと思います。