証券会社から月末レポートが到着しましたので、2020年6月の株式市況の総括と
個人的な月次運用報告を中心にお知らせしたいと思います。
2020年6月度(2Q)インデックス指数の推移
インドネシア総合指数(IHSG)
4,538ポイント ⇒ 4,905ポイント + 367ポイント +8.1%
1Q時に4,800ポイント付近でのトレンド転換を予想していたのですが、その後もゆるゆると上昇を続け、7月上旬には軽々と5,000ポイントも上抜けしました。
2020年6月度2Q 市場動向概要
【トピック①】ジャカルタでは大規模社会制限がスタート
経済の中心値であるジャカルタでは3月24日に緊急事態宣言が発令、翌4月22日にはPSBB(大規模社会制限)に踏み切るなど当初予想を上回る強硬的な政策がとられました。
それでもなお感染者数が減少せず、5月20日はPSBBの1カ月間の延長となり、各種経済指標は過去最低水準まで悪化しています。
それでもなお、インドネシアの株式相場ではこのような重要イベントに対して何らの反応も見せず上昇を続けています。
これは、明らかに米国市場の動きに追随した動きだといえます。
【 トピック②】株式市場の取引ボリュームが大幅減!ボラティリティの高い株式相場へ
米国ダウや日経225、上海総合などコロナショックからの回復を見せる株式相場では十分な取引ボリュームを伴って上昇しています。
ところが、同様のチャートを辿っているインドネシアの株式相場の上昇には取引ボリュームが伴っていません。
理由としては、以下の2つが考えられます。
①インドネシアでは信用取引が2020年3月より禁止され現物株の取引のみとなっていること
②外国人投資家によるインドネシア株の取引ボリュームは例年40%程度で推移していますが、今年度は明らかに減少傾向にあること
インドネシア株式市場もコロナショックから回復傾向を見せているように見えますが、取引ボリュームを伴わない株式上昇トレンドは信頼性に欠けることが多いため注意が必要です。
【投資戦略】これからの外国人投資家の動きに要注意
インドネシアの株式相場がこれから堅調に推移するかどうかについては、
①日々の売買ボリュームが十分かどうか
②外国人投資家の資金が流入しているか
という2つのポイントが重要だと思います。
特に②の外国人投資家の動きについてですが、1Qから引き続き資金を引きあげる動きが継続しています。
インドネシアの株式市場の約40%は外国人投資家が占めていますので、外国人投資家からの資金流入が確認できるまでは市場全体のトレンドは強くないと考えています。
【個人成績】含み損がだいぶ解消されました
確定損失 ▲37百万ルピア
前四半期の含み益▲131百万ルピア ⇒含み益▲29百万ルピア
2020年度2Q迄の総合運用成績は △5百万ルピア
コロナショックからの回復が遅い銘柄を中心に損切したものも多かったです。1Q時の含み損131百万ルピアの際はストレスも大きかったですが、だいぶ含み損が減りました。