証券会社から月末レポートが到着しましたので、2019年5月の株式市況の総括と個人的な月次運用報告を中心にお知らせしたいと思います。
2019年5月 インデックス指数の推移
インドネシア総合指数(IHSG)
6,455ポイント ⇒ 6,209ポイント ▲246ポイント ▲3.8%
2019年5月 市場動向概要
今月は大波乱の1カ月となりました。
事の発端は先月行われたインドネシア大統領選です。
開票当日のクイックカウントではジョコ氏の再選確実とされたものの、
これに納得しないプラボウォ陣営は当時から選挙不正を訴えていました。
※当時の記事はこちら
そして、2019年5月上旬には、選挙管理委員(KPU)に対して
プラボウォ支持者による大規模抗議デモ実施の噂が・・・
この時点で、デモ隊と警察や軍との衝突は想定できたので
5月上旬に、ほぼ全株式を売却してポジション整理しました。
抗議デモによる警察・軍との衝突、そして暴徒化へ
5月21日には選挙管理委員(KPU)や選挙監視庁(Bawaslu)前での
抗議デモが開始されました。
抗議デモは21日の深夜まで続き、さらに一部が暴徒化したことで
投石や火炎瓶での攻撃に対して、警察/軍は催涙弾を使って応戦。
事件の詳細はBusiness Insider Japanにて時系列でのまとめ記事が
分かりやすいと思います。
今回のジャカルタ暴動が株式市場に与える影響
抗議デモが暴動に発展した今回の事件ですが、
株式市場に与える影響はそれほどありませんでした。
抗議デモの前にはリスク回避の売りによる相場の下落は見られたものの
ジャカルタ暴動が落ち着いた5月23日にすぐ反発となりました。
投資家のなかで、ある程度の混乱は事前に織り込みとなっており、
騒動が想定の範囲内での混乱に落ち着いたとみるべきでしょう。
【個人成績】ついに2019年度の損益はトントンまで逆戻り
前月末の含み益▲3百万ルピアからのスタートでした。
大規模抗議デモの実施の噂を聞いた5月上旬に、リスクヘッジのために
ほぼすべての株式を売却した際、▲2百万ルピアの損切となりましたが、
5月の軟調な相場の中で考えれば、よい判断だったと思います。
なお、5月末にはレバラン休暇を挟むことから、売却後も買い戻しはしていませんので
月末は、ほぼノーポジションでフィニッシュです。
最終的に、5月末時点の含み損 ▲8百万ルピア の着地となりました。
5月度の総合運用成績は ▲7百万ルピア
2019年度のトータル運用成績は
ついに原点回帰の ±0百万ルピアとなってしまいました。
【今後の展望】引き続き、米中貿易戦争の行方に注目!
今回のジャカルタでの不正選挙への抗議デモは収束に向かいつつあります。
プラボウォ陣営は引き続き、不正選挙の訴えを行っていますが
有力な証拠の提出や、大規模集会の開催予定は今のところありません。
となると、インドネシアの株式市場は政治不安が払拭され
一気に上昇トレンドへ・・・
と言いたい所ですが、そのような気配はありません。
一番のネックは米中貿易戦争の状況が不透明だということです。
インドネシアにとって輸出国 No.1中国と No. 米国が喧嘩している中では
インドネシアの株式市場のみならず世界市場全体が軟調となるでしょう。
なかなか積極的な買い注文は難しいものの、
打診買いしながら少しずつ買い増ししたいと思います。