2019年1月から本格的に投資額を増やしている銘柄です。
SOGOやスターバックス、バーガーキング等のレシートに
“MAP CLUB”と印刷が入っているのを見たことがありませんか?
実はこれらの外資ブランドはこのインドネシア企業が運営していて、
現在2,200店舗、150ブランドを超える取り扱いがあります。
なお、日本の証券会社経由では取得できない銘柄かと思いますので、
購入する方はインドネシアで口座開設が必要となります。
事業内容
①小売(大衆向けファッションブランド)
②デパート運営
③飲食店
④その他
の4セグメントが事業領域。
①については外資系(ZARA,ラコステ等)有名どころを多数取り扱い。
②デパート運営はSOGOとSEIBU
③飲食店にはスターバックスを中心にインドネシアのメジャーどころを複数運営
詳細はHPとアニュアルレポートで確認してください。
https://www.map.co.id/
典型的な内需株で、全体的な伸びしろがあると思っています。
インドネシアの経済状況は絶好調ではありませんが、
少なくとも消費者レベルでは毎年最低賃金が増加していることを背景に
将来のことなど気にせず、どんどんお金を使っている印象です。
見栄っ張りの多い(?)インドネシア人ですから、
恋人にブランド物のカバンをプレゼントしたり、スタバでコーヒーを飲んだり
といった行動はどんどん増えていくでしょうね。
インドネシアでは特にネガティブリストの存在が外資企業の参入障壁となっていますが、
ネガティブリストが大きく改正されない限り(※)
MAPIの外資系ブランドの代理販売という立ち位置は非常においしいポジションです。
少なくとも5年はブルーオーシャンでしょう。
(※)大統領選前ということもあり2018年改正は限定的な改正となった。
財務諸表ざっと見たところ、財政状況もかなり良好、欠点なしですね。
全セグメントがすでに黒字体質ですが
売上の大部分を占めている①小売セグメントについては、正直なところセグメント利益率はあまりよくないものの
②デパート運営との親和性は高く内需が好調な間は安定的な利益が見込まれると予想。
成長の余地が大きいのは③飲食店のなかで行っている、スターバックス運営。
上場子会社が運営している状況ですが株価水準割高と判断して、取得は見送っています。
インドネシアにおけるスターバックスの認知度は抜群で、値段は日本と大きく変わらないのですが、インドネシア人ミドルクラス以上をターゲットにうまく囲っている印象。
現在建設中のMRTにも出店決定しており、今後も店舗数は拡大するでしょう。
リスクをしいて挙げるなら・・・
やはり外資系ブランドへの反発には警戒すべきかと。
インドネシアでは過去に何度も外資系企業がテロやデモの標的になってきましたし、特に2019年4月の大統領選ではHOAX(偽情報)が1つのキーワードになっています。このあたりの風向きはインドネシアにいながら常に注視しないといけないですね。
投資戦略
安定的で成長の余地もあり10年単位の長期投資目的で買い増し中。
平均取得単価 IDR 800 サポートライン IDR 740周辺とみて、下抜けした場合は一旦損切り予定。