証券会社から月末レポートが到着しましたので、2020年9月の株式市況の総括と
個人的な月次運用報告を中心にお知らせしたいと思います。
2020年9月度(3Q)インデックス指数の推移
インドネシア総合指数(IHSG)
4,905ポイント ⇒ 4,870ポイント ▲35ポイント ▲0.1%
米国株の上昇につられ、ゆるゆると上昇を続けていたインドネシア株式市場ですが、PSBB(大規模社会制限)の再開がサプライズで公表されると、これまでの上昇幅を一気に解消する勢いで株式相場は急落しました。
とはいえ、前回から予想していたIHSG 4,800ラインは相当強いレジスタンスとなっています。今回も4,800ポイントを突破されなかったところを見ると、今後もこのラインを抜け下落トレンドとなるシナリオはそれほど有力ではないように思います。
2020年9月度3Q 市場動向概要
【トピック①】コロナ感染者に歯止めかからず!ジャカルタでは大規模社会制限再開へ
ジャカルタでは第1回目のPSBB(大規模社会制限)が2020年6月以降緩和され、少しずつコロナ収束に向けた平穏な生活を取り戻しつつありました。
しかし、2020年9月9日、ジャカルタ州のアニス知事より突如PSBB(大規模社会制限)再開が告げられ、翌日の株式市場は5%超の急落となりました。
アニス知事がPSBBの再開に踏み切ったのは、ジャカルタの感染者数が全く収まる気配を見せないことが要因でした。確かにインドネシア全体で見ても感染者や陽性率は高止まりしていることが分かります。
しかしながら、今回のPSBB再実施についてはインドネシア国民や経済界からかなり強い反発もあり、前回と比べると約1カ月と短い期間のみの実施に終わりました。
今後、感染者がまた増加傾向になったらPSBBを再度実施するか?というと私はおそらくPSBBの再実施はもう無いと思います。
政府は現在、社会制限による感染者の抑制ではなく2020年11月から順次実施されるワクチン接種をベースにコロナ対策を進めており、経済活動を優先させる政策を取る可能性が高いと思います。
【 トピック②】外国人投資家の資金流出は継続
インドネシア証券取引所の上場銘柄の時価総額は6,0000兆ルピアと言われていますが、2020年度の外国人投資家の売り越し累計額は既に46兆ルピアを超えました。
米国株式市場に資金が集まっている現在では新興国にインドネシアではルピア安の進行やコロナ感染者者数の増加による経済停滞懸念も根強く外国人投資家のリスクマネーが再び流入するまでには時間がかかるものと予想されます。
但し、IHSG4,800ポイントは相当強いレジスタンスになっています。
レンジ相場を形成するとすれば、このあたりを底値に買い付けしてもいいと思います。
【個人成績】ついに年間損益プラスが見えてきた!
確定利益 +27百万ルピア
前四半期の含み益▲29百万ルピア ⇒含み益▲59百万ルピア
2020年度2Q迄の総合運用成績は ▲8百万ルピア
9月上旬のナスダック暴落時に、保有銘柄の大半について一旦利益確定の売りを入れていたのが吉と出ました。その後4,800ポイント付近で再度買い増しを進め、総額4億ルピア(約3百万円)近くまで投資額を増やしました。
コメント
勉強になりました。
とてもわかり易かったです。
レジスタンスラインを今後の目安に活用します。