証券会社から月末レポートが到着しましたので、2019年8月の株式市況の総括と
個人的な月次運用報告を中心にお知らせしたいと思います。
2019年8月 インデックス指数の推移
インドネシア総合指数(IHSG)
6,390ポイント ⇒ 6,328ポイント ▲62ポイント ▲1.0%
2019年8月 市場動向概要
【今月のトピック1】米国による制裁関税第4弾発表
今月は、9月1日にトランプ大統領が中国からの輸入品ほぼすべてを対象とした
第4弾の制裁関税を示唆したことで、世界経済は一時的にリスクオフ相場へ
インドネシアの株式市場も大きく弱含みしてスタートしました。
【今月のトピック2】インドネシア中銀のサプライズ利下げ
8月22日には中央銀行の月例会合が開かれ
インドネシアの政策金利を5.75%⇒5.50⁰%へ0.25%利下げすることを発表
事前予想に反した2カ月連続の利下げとなり、サプライズ発表となりました。
しかしながら、利下げ発表後も為替市場は横ばいで推移し、
インドネシアの株式市場も軟調に推移しました。
1998年にアジア通貨危機を経験したインドネシアでは、今後も予防的に
政策決定していくことが想定されます。
FOMCが9月に再度利下げすれば、インドネシアもこれに追随して追加利下げする
というのがメインシナリオでしょう。
【今月のトピック3】中国政府による米国への報復関税発表
8月23日には中国政府が米国への制裁関税第4弾の報復措置として、
既に追加関税を課しているものを含む約750億米ドルの米国製品に
5~10%の追加関税を課すことが発表されたことで世界的に株価が弱含みに動きました。
インドネシア市場も窓開けから一時的に大きく下落となりましたが、
・報復関税の内容が想定の範囲内であった
・米中の高官レベルでの協議が開始されるという報道
などの要因から、月末にかけて反発を見せています。
【今後の展望】9月はFOMCの金利政策発表に注目
来月の最大のイベントは、9月18日発表予定のFOMCの政策金利発表でしょう。
報道によれば、25bpの利下げが市場で織り込み済みとされていますが、
超重要指標ですので、政策金利決定前にリスク回避の動きがあるはずです。
その影響からインドネシアの株式市場もFOMC発表前は軟調となる可能性が高いのです。
FOMCの発表内容による株式相場の変動パターンは以下を想定しています。
選択肢1. 金利据え置き
⇒ 失望売りによる株式市場急落のリスク
選択肢2. 25bp引き下げ
⇒ メインシナリオ。将来に渡って利下げ継続ととらえられれば、上目線の可能性あり
選択肢3. 50bp引き下げ
⇒ 米国市場大幅続伸により、全世界的にリスクオン相場となる可能性大
個人的には、金利据え置きとなる可能性は足元の状況から考えて非常に低いと思います。
となると、FOMC前が最後の株式買付けのチャンスとなるかも!?
なお、FOMC発表後の9月19日がインドネシアの中央銀行の政策金利発表です。
【個人成績】レンジ相場予想が的中。利益をさらに積み増し
8月度の総合運用成績は +7百万ルピア
先月からの予想通り、8月はレンジ相場で動いたことからスイングトレードがうまくハマりました。
利益確定 + 8百万ルピア
2019年度のトータル運用成績は+14百万ルピアとなりました。
前月末の含み益▲7万ルピア ⇒含み益▲8百万ルピア
自動車関連株は足元の販売台数が伸び悩んでいるためピーク時から
3割~5割程安くなっている銘柄がいくつか出てきています。
個人的に安値圏内と分析しており、打診買いを少しだけ入れて様子見です。
自動車関連の記事は近いうちに記事にまとめたいと思います。