証券会社から月末レポートが到着しましたので、2019年6月の株式市況の総括と個人的な月次運用報告を中心にお知らせしたいと思います。
2019年6月 インデックス指数の推移
インドネシア総合指数(IHSG)
6,209ポイント ⇒ 6,358ポイント +149ポイント +2.4%
2019年6月 市場動向概要
レバラン休暇により5月末から約10日間、市場休業日が続きました。
予想通り、連休前にはリスク回避とみられる売り圧力が強く
5月末のインデックス水準はやや低調でしたが、
その反動から6月の窓開けは続伸となりました。
しかし、その後は株価水準はほぼ横ばいに推移しました。
今月はポジティブニュースがいくつかありました。
1つは、7月末に米国FRBが利下げを行うという観測です。
ルピア安進行に歯止めがかかるため株式市場にとってはプラス要因です。
これを契機に経済の活性化につなげてほしいですね。
もう1つは、先月まで揉めに揉めたインドネシア大統領選について
プラボウォ陣営が敗北を認める声明を行いました。
さらに、7月に入ってジョコ氏とプラボウォ氏がMRTで面会したことで
両者の和解場面として一斉に流れ、政治安定に向けて動き出しました。
…が、これが政治の世界なんでしょうね…..
株式市場の伸び悩みの最大の要因は米中貿易摩擦
このように6月は比較的ポジティブ要因が多かったのですが、
それでも株式市場の反応は鈍いです。
やはり、最大の要因は、米中貿易摩擦による世界経済悪化懸念です。
インドネシアは、唯でさえ慢性的な貿易赤字国ですので、
世界経済悪化により主要な輸出製品のパーム油・鉱物等の市場価額下落は
財政圧迫につながり、一段とルピア安進行となる可能性があります。
米中貿易摩擦について何かしらの合意に達するまでは、
株式市場は横ばいに推移すると予想します。
【個人成績】ついに2019年度の損益はトントンまで逆戻り
今月は、終始方向性を掴むのが難しい相場でした。
前月末の含み益▲8百万ルピア ⇒含み益▲7百万ルピア
6月度の総合運用成績は +1百万ルピア
2019年度のトータル運用成績は+1百万ルピア
【今後の展望】米中貿易戦争の出口が見えるまではレンジ相場予想
米中貿易戦争が終焉するまでは、高値での利益確定売りが強いものの
インドネシアの消費者心理は安定、また政治不安も払拭されたことから
底値では積極的な買い入れが入るレンジ相場で動くだろうと予想しています。
大型株は、既に高値水準まで買い戻された感が強いですが
小型株を中心に4月の株価ピークから20%程株価が下落し、
短期的に売られすぎの指標が出ている銘柄も割と多いです。
余談ですが、最近少しづつPVが増えており、
読者の方からコメントを頂く事も多くなりました。
コメントは一旦非公開にしていますが、目を通していますので
書いてほしい記事等ありましたら是非お寄せください。